T.R.I. Co., Ltd.
大川家具(九州)
職人が作る国産家具
家づくりは、一生のうちに何度も経験できない大仕事です。その家を良くするのも悪くするのも、インテリアはとても大きな役割を担っています。
住む空間は私たち自身を写す鏡のようなもので、価値観やセンス、生活状態、精神状態などが関係してきます。自分の好みの空間はとても居心地のよいものです。だからこそ、その空間は自然と私たちの心を豊かにしてくれるのです。
また、受注生産なので、ひとつひとつがお客様のために作られます。張地のバリエーションも多いので、住宅のデザインと家具のデザインをコーディネートすることができます。
調和するデザイン「家具」x「家づくり」
量販店で販売している家具は、素材や技術などに制約があり、比較的安価で持ち運びに適した軽量な家具が多く出回っています。芯まで詰まった本物の木材を使用しておらず、薄いベニヤ板を貼り付けて厚みをつけた「合成材」と呼ばれるものが大半です。そのため家具を買うときには、質や造りの見極めがとても重要になります。中国やベトナムなどで製造されている家具の中には、使われている塗料や接着剤が非常に安価なため『シックハウス症候群』の原因になるようなものを使用し問題となるケースがあります。また、家具によっては住宅自体のデザインに合わないものもあります。折角、良い住宅を建てても、家具が住宅自体の見栄えを悪くしてしまうこともあります。
対して、高級家具は、素材、技術にこだわり、安全性が高く、デザインや使い勝手が良く、空間そのものを豊かにする、まさしく一生ものの家具になるというわけです。しかし、すべてを高級家具で揃えるにはその対価を払わなければなりません。
大川家具を選ぶ理由「職人」x「現代住宅」
安心して使え、お求めやすい価格という二つの命題を両立させることは、非常に難しいことです。私たちが注目したのが日本製の家具です。なかでも九州の大川は、約470年代々家具職人が受け継いできた技術や素材を見極めるノウハウを基に、良質な家具を造りを続けています。素材、塗装、金物などの家具関連産業の集積地であり、多くブランド家具の生産を請け負っています。
私たちは、そのなかでも高い技術をもった家具メーカーを選定し、デザイナーと家具メーカーと何度も現地で仕様・品質の確認をしました。ものづくりの循環の中に現代住宅デザインという要素を加え、現在の居住空間と生活様式に合ったデザインにより、安全安心な上質なインテリアを多くの職人の協力のもとに実現しました。家具関連産業の集積地である大川で受注生産という方式をとることで、間接的にかかる費用をかけないことで、安心安全でお求めやすい家具を提供が可能となりました。この取り組みは、国内産地での技術の保護や、継承にもつながっています。
無垢素材の表情
木製家具の中には、良質な「木材」を用いたものは少ないです。現在、ほとんどの家具が芯になる材料の外側を木目の美しい木のシートで化粧する「フラッシュ構造」よって作られています。
フラッシュ構造の家具は均一な製品としてはすばらしいのですがどの商品も同じ表情になってしまいます。また、傷が付いたり、シートが剥がれてしまったりすると、無機質な表情が出てしまい、しらけてしまいます。
一方、無垢材は製品は同じでも、その表情に同じものがなく、味わいのある表情や、愛着を感じることができます。人に個性があるように木も個性があります。それは、切り出したときの木肌の模様にもっと顕著に現れます。木の個性はその木ならではの豊かな表情であり、魅力でもあります。
人が歳を重ねて魅力的になるように、無垢材も長い年月が経つにつれて住む人の思い出とともに、美しく味わいを増していきます。表情の変化を知り、発見することでも、天然木への愛着や楽しみはいっそう深まってきます。傷が付いても、そこには新しい表情が顔を出し、修復することによって生まれ変わることもできるのが、無垢材の大きな特徴です。
キャラクターマークという個性
オーク 入り皮 |
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チェルード かなすじ |
ピーチ 節 |
ウォルナット 節 |
メイプル 縮み杢目 |
メイプル 濃淡 |
人の肌にホクロやしわがあるように、木肌にも節や入り皮といった模様があります。これをキャラクターマークと呼びます。木材に見られる節は、木の成生長過程で枝が枯れ落ち、枝の付け根部分が幹に包みこまれることで発生したものです。節の間隔が成長した記録であり、住宅の柱に印をつけて成長の記録を刻むことと同じです。北欧では、壁や床に見られる節は「木の花」と呼ばれ、室内を彩る自然の模様として考えられています。入り皮は過酷な自然環境下において、樹皮が天災や動物などの仕業で傷ついた場合に自らの幹の中に傷を取り込んで治癒しようとした痕跡です。これらは、使用されていた木が大自然の中でたくましく生きてきた証でもあり、天然木の特徴でもあります。
同じの木でも、それぞれ、色の濃淡や木目の模様は異なります。木の芯部は、貯えてきた成分で色が濃く、外側は色が淡くなります。ゆっくり成長した部分は密度が濃く、色も濃くなり、早く成長した部分は密度が低く、淡い色になります。木の成長する過程や木の切り出し方年齢によってさまざまな表情が生まれ、その個性を楽しむことが出来るのも天然木ならではの魅力です。